30代の看護師が転職するってアリ?注意すべきポイントとは?

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看護師職について30代にさしかかると、職場においては一般的に中間管理職のような立ち位置となり、生活の面では結婚や出産といったライフイベントによってストレスを引き起こしてしまったり、生活の変化に悩まされたりすることもあるでしょう。

このような時期に転職される方は多いのですが、看護師の転職は実は失敗することが多いため注意しなければなりません。

今回は、30代看護師が転職するときに注意すべきポイントをいくつか挙げていきます。

看護師業界の働き方とは?

看護師として働くうえで魅力的なことは、家庭の事情や必要な給料に順応して働くことができることです。

看護師の職場では多種多様な働き方があり、現在の環境を変えたいなと感じたら同じ職場で働き方を変えたり、別の職場へと転職したりする働き方もできます。

看護師の働き方は一般的に、常勤(夜勤あり)、常勤(夜勤なし)、非常勤看護師、嘱託看護師、夜勤専従看護師に分けることができます

それでは、それぞれの働き方を紹介していきます。

常勤(夜勤あり)

常勤とは、勤務先によっては「正職員」という表現をすることもあります。

いわゆる一般企業でいうところの「正社員」と同じものになります。

看護師の職場は病院や介護施設などの、24時間にわたって入院患者等の世話や救急外来に対応していることが主であり、求人数が最も多いといわれるのが常勤(夜勤あり)なのです。

主な勤務先は総合病院や老人ホームです。

病院によっては2交代や3交代といった勤務時間形態があります。

月に8日前後が一般的であり、夜勤の回数も病院や交代制によって変わってきています。

3交代や日勤・夜勤の場合は、深夜勤等をシフトによる交代制で働くことになります。

夜勤手当は別途という形で支給されるため、経験や年齢に関係なく稼ぐことが可能です。

なお、看護大学や看護学校を卒業した新卒看護師のほとんどが常勤(夜勤あり)で就職しているのです。

常勤(夜勤なし)

常勤(夜勤なし)とは、夜勤をしないことを前提とした看護師の雇用形態です。

待遇及び福利厚生は先ほどの常勤(夜勤あり)と同じです。

主な勤務先は、総合病院、介護施設、クリニック、保健所、企業、役所です。

入院患者がいないクリニックや、病院の外来などの日中だけ診療している部署等の職場で常勤(夜勤なし)の転職求人が出ているのです。

ほかにも、夜勤のある病棟勤務などでも人材確保をするため、常勤(夜勤なし)の雇用形態を整えていることもあります。

フルタイムでしっかりと働きたいけど、子育ての時間や仕事の時間を両立させたい方、常勤(夜勤あり)での雇用形態が体力的適さない方には特におすすめです。

非常勤看護師

非常勤看護師とは、上述のフルタイムでの常勤とは異なって、パートタイムで働き方を選べる雇用形態を指します。

働き方は幅広くなっており、1週間に1度だけ働くという方もいれば、中にはフルタイムで働く方以上の時間働く方もいるのです。

なお給与は日給・時給となっています。

主な勤務先は総合病院や、介護施設、クリニックです。

看護師業界では同職場で安定した勤務日数で働く非正規の職員のことを「非常勤」という括りで呼ぶことがあり、短時間で働く方や単発で働く方、不定期で勤務する方のことを「パート・アルバイト」と表現することもあります。

嘱託看護師

嘱託看護師は、個々人の働き方によって雇用契約が異なります。

一般企業の場合では、定年退職された方が雇用期間の延長をする場合に受ける雇用形態として使われており、弁護士や医師が従業員として扱うのではなく、請負業務扱いとして扱うために「嘱託社員」として雇用される事もあるのです。

主な勤務先は総合病院です。

主に「準職員」と「非常勤の一種」の2種類の働き方があり、準職員の場合では、社会保険に加入されていて、ボーナスは常勤看護師の約半分程ほど出ます。

勤務日数は常勤の場合は1か月に22日から24日勤務の所が、月に20日勤務、18日勤務で選ぶ事ができ、勤務時間も自身の希望に順応して1時間から2時間程度に縮めることも可能なのです。

夜勤専従看護師

夜勤専従看護師は、その名の通り夜勤の間でしか勤務しない看護師の雇用形態のことです。

そのため、非常勤扱い・パート扱いされることとなります。

連日、夜間割り増し賃金として夜勤手当が発生するため、常勤で働く方よりも給料は高くなる傾向があります。

夜勤は患者の急変があるとスタッフが少ないためにどうしても忙しくなってしまいますが、こうした夜間対応が必要な仕事がない限り、夜勤専従看護師の仕事は基本的に暇なのです。

看護師業界の転職事情とは?

30代の看護師転職事情としては、働く看護師側が有利、すなわち売り手市場といえることでしょう。

なぜかというと、看護師の現場での経験や知識が豊富であり、看護師長とのコミュニケーションも十分にとることができ、即戦力として期待されているからです。

また、ある程度年上の看護師のほうが、患者にとっての信頼感も上がるということから、20代ではなく、30代の看護師をあえて採用するといった病院も存在しています。

そのため、若いうちから積んできた経験を活かすことができる同様の専門・診療科であれば、30代での看護師転職は有利になるといえるでしょう。

ただ、病院側からは「長く勤めてほしい」と思われているため、採用に関わる面接のタイミングで、「この人は転職したとしても長くは勤務しないのではないか?」と思わせることのないように、上述の看護師の各種勤務形態をもとにしたうえで、次に紹介するポイントをしっかりと押さえておきましょう。

その際、なぜ現在勤めている病院を辞めるのかも説明できるようにしましょう。

30代看護師が転職する時に注意すべきポイントとは?

30代の看護師の転職が売り手市場といっても、やはり事前にチェックしておくべきポイントがいくつかあります。

これらのポイントを事前にチェックし損ねてしまったら、後々後悔するかもしれないので、ぜひご注意ください。

  • キャリアアップが可能かどうか
  • プライベートと仕事をうまく両立できるかどうか
  • 職場の人間関係は良好なのかどうか
  • 収入は上がるのかどうか

それでは、詳しくみていきましょう。

キャリアアップが可能かどうか

30代となると一般企業においては中間管理職のポジションにあたるわけですが、看護師においても同じようなことがいえます。

一人前の看護師としての経験・スキル・技術が求められることもあります。

指導・教育、上司の看護師長・看護部長との間の中間管理職的な役割が求められてきます。

一般的に30代の看護師のキャリアパスを考えると、看護師長や看護部長といった管理職としての部下を持つキャリアを目指していくか、特定の診療科のスペシャリストを目指していくこととなります。

ここで考えるべきことがあるのですが、それは資格取得にメリットのある病院なのかどうか、自分のしたいことができる病院・診療科への転職です。

30代であれば資格の取得はもちろん可能です。

実際30代の受験者層の多い資格もあり、具体的には実務試験が必要な認定看護師などが該当します。

資格取得を考慮して転職する場合は、資格取得に寛容で理解のあるところを選びましょう。

場合によって資格取得のための補助金を出してくれたり、講座の受講や研修を出勤の扱いにしたりする病院もあるため、そのような支援制度のある勤務先を選択しましょう。

プライベートと仕事をうまく両立できるかどうか

20代の頃と比べると30代の看護師はどうしても体力的に無理が気かなくなってしまいます。

基本的に看護師の仕事はハードなことが多く、休みもとりづらいため疲労が体にこたえやすい時期でもあります。

中には結婚や出産を控える方もいることでしょう。

前述の身体的な疲れに加えて、これからは家庭という新たなステージに突入して様々な準備をするため、プライベートや仕事、そして家庭をどう両立していかなければならないのかをしっかりと考えていかなければなりません

仮に出産してもなお働き続けることになると、子どもが大きくなるまでは時間を短縮いての勤務制度があったり、託児所設備が整っていたりする病院へ転職した方が有利なことは言うまでもありませんね。

看護師は仮に病院を一度は退職したとしても、再就職が比較的楽なのです。

そのため最近では結婚をキッカケに退職するというような看護師は実はほぼいないのです。

しかしながら、看護師の勤務形態は、特に夜勤が多くなってしまうと家族との団らんの時間が取れないことも多くなるため、夜勤の無い別の仕事へと転職する方も少なくはありません。

職場の人間関係は良好なのかどうか

どの職場でも共通して言えることではありますが、看護師はハードワークにとどまらず他の看護師や医師たちと一丸となって仕事をしていくため、職場の人間関係が良好かどうかは転職を考えるうえで大変重要なポイントになります。

どんな職場、どんな仕事においても人間関係というものは付きまとってきてしまいますが、誰かと人間関係でもめているようであれば30代のうちに思い切って転職して、良好な環境に身を置いてパフォーマンスを最大限発揮するのが最適でしょう。

収入は上がるのかどうか

看護師となるとやはり収入面も気にしてしまいますよね。

ただ、30代で看護師転職を考える際に収入面を気にするのも大切な要素になります。

前でも述べたように、結婚して家庭をもち、子どもを授かるとなると、将来を考える上で多変重要なポイントとなります。

意外と看護師の年代ごとの平均年収を知らないという方は多いと思いますが、女性の正看護師の平均年収は30代前半で450万円、30代後半では460万円となっております。

ちなみに准看護師の平均年収は30代前半で350万円、30代後半で370万円となっております。

看護師転職を考える際には、これらの金額よりも高水準なものを選ぶとよいでしょう。

まとめ~30代で看護師転職するのはアリ!

今回は30代看護師が転職で注意すべきポイントを4つあげました。

30代に差し掛かると生活の変化も大きく変わってくる時期になりますが、4つのポイントを確実におさえて看護師転職を考えていきましょう。

キャリアアップが可能かどうか、プライベートと仕事をうまく両立できるかどうか、職場の人間関係は良好なのかどうか、そして収入は上がるのかどうかをよく考慮するようにしましょう!

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