20代で別の業界から未経験で介護職に転職することを考えている人は多くいるでしょう。
しかし、介護という異業界に転職するのにはやはり勇気が必要で、あと一歩がなかなか踏み出せないですよね。
そんな心配は実はまったく不要です!
20代はまだまだ若くて、可能性も十分にあって、未経験でも介護職にチャレンジできます。
そこで、その一歩を皆さんに踏み込んでもらうために今回は転職するための方法を紹介していきましょう。
目次
介護職は慢性的人手不足!その原因とは?
現在の介護業界では人手不足に悩んでいる状況です。
介護業界では人手不足という長年続いている問題を抱えているため、常に人材が欲しいという状況にあります。
人手不足の原因としては、介護職は世間的につらい仕事というイメージがついていることが大きいと思われますが、その他にも賃金が比較的に低いなどの理由もあげられます。
それでは、介護業界の人手不足の原因を具体的にみると、
- 仕事が3K
- 給料が比較的に低い
- 職場環境が悪い
などがありますが、詳しく話していきましょう。
仕事が3K
介護職は昔から3K(キツイ・きたない・きけん)な仕事だと言われてきました。
主な仕事内容は、老人や要介護の人を24時間体制で面倒を見ることですが、何かがあったらすぐにでも対応しなければなりません。
そのため、残業や夜勤の仕事があるのが当たり前になってきます。
また、老人の介護では衣服の交換、食事、排せつ、掃除、入浴のお手伝いなどやることがたくさんあるので、自分の服装や手などを汚しても仕方はありません。
さらに、老人の中には認知症の方もいるので、まれに暴言をはかれてしまって、精神的にも参ってしまう介護職員もいるようです。
給料が比較的に低い
介護業界は他の業界に比べると、やはり平均給料が低いです。
夜勤や残業があって、重労働でもあるのに給料が低いとなると、新しい人材もなかなか入ってきません。
なぜ、介護業界はつらくて給料が低いのかというと、介護施設の主な収入は国などから介護給付金として送られているのですが、その渡される介護給付金は介護認定に応じて公式価格が決められています。
施設の受け入れ上限の法律で定められているため、頑張っても収入のアップが難しいという状況です。
職場環境が悪い
職場環境が悪いというイメージを持っている人も数多くいるでしょう。
介護職では女性が多い職でもあるので、どうしても人間関係がこじれやすいです。
また、仕事が重労働となるとストレスも溜まりやすく、指示も強い口調になってしまうことがあるようですが、このイメージは介護業界だけに限らず他の業界でも感じられます。
失敗ありチャンスありの介護業界
これらのイメージが介護業界では思われていますが、介護業界に対するイメージをネガティブに捉えられすぎているのではないでしょうか。
実際の介護職には、軽労働、高収入の介護職、環境の良い職場があります。
先ほども述べましたが、介護業界は慢性的人手不足ですので、未経験でも比較的にチャレンジしやすい業界でもあって、社会経験の浅い20代の転職に向いているといえるでしょう。
そこで、まだそんな20代が後悔しない転職をする秘訣を紹介していきます。
介護職が狙い場
中には、先ほど紹介したイメージの施設もありますがしっかりと見極めれば他の業界よりもいい転職ができます。
介護職で仕事内容がつらいのは介護職員です。
やはり、利用者に付きっきりでお世話をしなければならないので、体力が必要になります。
しかし、介護職では体力を使わず高い給料をもらうことができる方法があります。
では、具体的に20代で転職するには何をすればよいのか紹介していきます。
転職は20代の方が断トツ有利
若いから転職することに不安を抱えている方がいると思いますが安心してください。
20代からの転職の方が断トツ有利です。
それはなぜかといいますと、20代は30代、40代よりも成長力があり、新しいことを吸収する力があるからです。
ある程度の年齢を重ねてしまうと自分の意志をもって仕事をしようと考えている方が多く、転職した会社の理念に反発してしまうことも多々あるようです。
また、人手不足の介護業界では若い人材を確保することで、さまざまな仕事をこなしてもらいということが理由にもなっていると思います。
採用する側としては「スキルをしっかりと身につけられる」、「長いキャリア働いてもらえる」、「重要な人材になってもらえる」ことを期待できるのは一番20代の人材です。
資格取得で給料アップ
介護に関する資格を取得することで平均月収を超えることは十分に可能です。
資格と聞くと「難しそう」「時間がかかる」と考えると思いますが、時間をかけず楽に取得できる資格があります。
また、20代という若いうちに資格をそろえておくべきでしょう。
それでは、介護職に有利な資格を紹介していきましょう。
- 介護初任者研修
- 介護実務者研修
- 介護福祉士
- ケアマネジャー(介護支援専門員)
介護初任者研修
カリキュラムは130時間で修了することができるので最短1ヵ月で取得可能です。
修了試験はありますが、追試試験もあるのでほぼ100%合格することができます。
この研修を受けることで月収が2~3万円アップします。
介護実務者研修
カリキュラムは450時間あり、初任者研修をすでに受けて人は一部のカリキュラムを免除されます。
この研修は介護福祉士を受験するための必須資格でキャリアアップや給料アップにつながります。
介護福祉士
介護福祉士は国家資格でもあるので難易度も高く時間がかかってしまいます。
また、実務経験が3年以上なければならないので、すぐに取得できる資格ではありません。
しかし、介護福祉士の資格を取得していると給料も更に多く貰え、周りからも期待される存在になれるので、介護業界でさらにキャリアアップを目指すなら、この資格はおすすめです。
ケアマネジャー(介護支援専門員)
法定資格を持つ場合、介護施設等で5年以上の実務経験が必要になります。
法定資格がない場合、10年以上の実務経験が必要となるので、この資格を取得するならば法定資格を取得してから取得することをおすすめします。
このケアマネジャーは介護の最上位資格であるので、給料も十分な額をもらうことができます。
この資格を取得した場合、仕事探しに困ることはないのでぜひトライしてみてください。
夜勤なし・体力必要ない介護職とは?
介護職の中には介護事務という職種があり、この職種では体力を使うことはあまりありません。
介護事務とは介護施設での事務職になります。
主に介護報酬請求業務や介護に関する手続きを任される仕事になるので「デスクワーク」が多いです。
そのため、体力を使うことがないので介護職員に比べて疲れは少ないと思われます。
また、介護事務は老人や要介護の方たちのお世話をすることがないので夜勤もありません。
更には土日祝日が休みという所が多いので自分のプライベートに時間を多く使うことができます。
介護事務でもケアクラーク、介護事務管理士、介護事務実務士、介護事務報酬事務技能検定試験などあるので、給料をアップさせることができます。
介護事務で求められるスキル
介護事務は「デスクワーク」が多いのでPCスキル(ワード・エクセルなど)が求められます。
また、受付の仕事もあるのでコミュニケーション能力の必要となります。
介護事務では資格を取得することで介護職員のメンタルケアを行えるようにもなるので人と接することが苦手な方には向かない仕事です。
資格も転職する前から持っているとアピールポイントにもなるので、取得できるのであれば取得しておいたほうが良いでしょう。
後悔しない転職をするためには?
転職で失敗した大体の人は、職場の環境や残業時間などの情報を見逃し失敗している人が多いようです。
話の繰り返しですが、転職の肝心なところは情報の収集作戦です。
転職情報の収集を怠ると、後々転職を後悔することもあるので、必ず事前に転職先の労働条件や労働環境などの情報を手に入れることが大事です。
しかし、山ほどある情報のなかで、必要な情報を自分で探し出すのが至難の業でしょう。
そンな時に味方にしてくれるのは、転職サイトです。
転職サイトでは、実際その職場で働いている(いた)人の口コミを見ることも可能ですし、さらになかなか公開されていない労働条件や労働環境に関する情報も入手可能です。
さらに、自分の適性や将来のキャリアについて不安などがあったら、キャリアアドバイザーによる専門的意見ももらえるので、ぜひ転職サイトを活用してみてください。
まとめ
介護業界は20代の転職しやすい場所であり、仕事に対する意欲も20代が高いので採用する側も30代、40代が来るよりも20代が来てくれたほうが嬉しいはずです。
介護職は給料が低いと思われていますが、自分で努力をして行動すれば給料も多くもらうことができます。
中には介護職員で年収700万円を超えている人がいるので給料が低いというネガティブなイメージは捨ててください。
今後高齢者の人数も更に増えてくるので介護業界に需要が高まっていくので、介護業界に転職したいなら今のうちにしましょう!