女性の社会進出がどんどん進んできた現在、女性も当たり前に転職をできる時代になりました。
学生のころとは違い、社会人は1日の大半を仕事に費やします。
自分のスキルが活かせない職業であったり、やりがいのない仕事に辟易したりすることも少なくありません。
そんな時に取るべき手段が転職です。
「今の仕事は自分に合っていない!」
「やりたいことを仕事にしたい!」
などの悩みがある女性のみなさんのために、ここでは転職を考える女性の人気職業を9種類紹介します。
この9選を見て、自分に合った転職先を探してみてください!
人気職業を紹介する前に、まずは「女性が仕事に求める条件」を紹介します。
目次
女性が仕事に求める条件
女性が仕事に求める条件は4つあると考えられています。
1つ1つ紹介していきましょう。
専門性を身につけたい!
まずは「専門性を身につけたい」ということです。
どんなに大手でうまくいっているように見える企業でも、いつ潰れるのかわからないのが現在の社会です。
そんな社会の中でも他にはないハイレベルな専門知識を持っていればもしリストラや倒産という不幸に遭っても路頭に迷うことはまずありません。
やればやるほど自分が夢中になっていく仕事であるため、好きなことを仕事にできる可能性を秘めています。
資格や学んだことを活かしたい!
女性の中にはそれまでの自分の経験を活かして働きたい人も多いようです。
確かに全く知らない業界に飛び込み、基礎を一から覚えていく大変さを経験するより、慣れた世界で仕事をしたい、と思うほうが現実的です。
一からスタートする場合、研修ということで給与も下がってしまうため、できるだけ避けたいと思う女性がたくさんいるようです。
好きなことで働きたい!
転職を考える女性の中にはやはり「好きなことで働きたい」などという人は多いはずです。
男性がお金になる仕事を好む傾向にあるのに対し、女性は自分の好きなことを仕事に選ぶ傾向があります。
なにかファッションやエクササイズなど、好きなものを仕事にし、それでお金をもらえるのであれば願ったり叶ったり。
好きなことで働きたいなどという人は多いです
お金が欲しい!
男女問わずこれは同じです。
ちょっといい食事をしたい、アクセサリーが買いたい、新しい服が欲しいなど、お金があればあるほど欲しいものは増えていきますよね。
何かお金を使いたいことがあるのなら、お金になる仕事を選ぶ人が多いのではないでしょうか。
女性が転職で成功するコツ
ではここからは女性が転職で成功するコツを紹介していきます。
パートやアルバイトから始めてみる!
まず、転職をするうえで経験がものをいう職種である場合、その職業のパートやアルバイトから始めてみるのもいいでしょう。
正社員からスタートできるのであればそれ以上のことはありませんが、そう簡単にはいかないかもしれません。
「早い時期から経験を積める」という点から、パートやアルバイトから始めてみるのも良い選択かと考えられます。
すぐに始める!
すぐに始める、ということはどの場面においても重要です。
「明日から始めよう」
という考え方だといつかやる気を失ってしまいます。
思い立ったその瞬間が一番やる気のある時です。
その瞬間に行動を起こしてみましょう。
情報収集を怠らない!
情報収集によって得た情報は転職するうえでこの上ない武器となります。
「この仕事にはこんな資格が必要なのだろうな」
と考えて諦めていたとしても、意外とその資格は必要なかった、ということは珍しくありません。
その情報があるかないかでその後の選択が大きく変わってきます。
転職を考えているのであればまずは情報収集を怠らないようにしましょう。
大々的に始めない!
いざ転職をする、といってもすぐに現在の仕事を辞めることはおすすめできません。
転職を考えている職業に必要な資格の勉強をする、副業としてその仕事を始める、趣味として初めてみるなど、挫折しにくいローリスクな形で始めてみましょう。
たとえそれが小さな一歩に見えたとしても、着実に前に進んでいるのです。
焦ることはありません!
何かを捨てる決断をする!
転職をすると決めたのであれば、何かを捨てる決断をしましょう。
高収入で楽そうな仕事は大体変なビジネスか危ない仕事の可能性が出てきます。
高収入を得たいのであればそれなりに忙しい日々を送ることになります。逆に楽をしたいのであればそこまで収入を得ることができません。
どちらかをとるのであればどちらかを捨てなくてはいけません。
どちらを選ぶかの決断は転職を考えるうえで必要ですね。
女性の転職における人気職業9選
ではここからが本題です。
女性の転職における人気職業9選をどんどん紹介していきます!
事務職
事務職とは、企業の様々な事務作業を担当する仕事です。
資料のコピー取り、電話対応、来客の対応や書類作成、各種備品の発注など、企業の業務内容に応じた様々な雑務を担当するものです。
そのため、ただ「事務職」と言っても、勤務先の職種や雰囲気などにより、担当する仕事内容は変わってきます。
たとえば医療事務であれば、診療報酬明細書の作成や窓口の受付、会計処理などを担当することになります。
医療用語をはじめ、医療に関する様々な専門知識が必要になるため、事前に医療事務の資格を取得し、それからその仕事に就くことが多い仕事です。
また、いずれの事務職においても事務職員は他の社員の「サポート役」を担うことになります。
そのため、ホスピタリティーの高さや仕事の素早さ、正確さが求められることもしばしばあります。
売上向上に対して、直接的に関わる職種ではないため、一見地味かもしれません。
しかし事務職がいないと会社はうまく機能しませんよね。
縁の下の力持ちとして地味な雑務を黙々とこなす分、人の役に立つ喜びを感じやすい職種です。
種類別事務職の平均年収は以下の通りです。
- 貿易事務 約366万円
- 翻訳 約344万円
- 秘書 約337万円
- 一般事務 約328万円
- 営業事務 約323万円
- 医療事務 約289万円
営業職
営業職も人気職業の一つです。
営業職といっても、様々な種類の営業職があります。
どのような種類の営業職があるのか、平均年収も加え、紹介します。
種類 | 平均年収 | 仕事の特徴 |
コールセンター | 約415万円 | 主に電話での営業 忍耐力が必要であるが、対面しない分効率的 |
医薬営業 | 約580万円 | 製薬会社の営業 病院に足を運び、医師に薬の効果や使用方法を説明し、売り込む。 |
海外営業 | 約515万円 | 海外を舞台にした営業。語学力やコミュニケーション能力が求められる。必然的に海外で生活をすることになる。 |
カウンターセールス | 約370万円 | 自社のカウンターで営業を行う。 顧客の時間が限られていることが多く、短時間での勝負となる。 |
法人営業 | 約450万円 | 会社などの法人を相手にした営業。 扱う金額が大きく、責任が大きい。気遣いが求められる。 |
代理店営業 | 約420万円 | 代理店を相手にした営業。 新規開拓、継続支援をする。 長期にわたる付き合いで信頼関係を構築していかなくてはならない。 |
個人営業 | 約425万円 | 個人を相手にした営業。 話術や忍耐力など、営業する個人の力量によって仕事の出来が変わってくる。 |
ここで営業職をおすすめする理由は、女性は営業職に向いていることが多いからです。
女性の優しい雰囲気、細やかな配慮は営業をするうえで確実に強みになります。
これらの女性の雰囲気・行動は相手に安心感を与えることができ、相手の警戒心を解いた状態で売り込みをかけることができるのです。
体力的にハードな営業職ですが、女性ならではの武器が、営業をおすすめする理由の一つです。
また、営業のスキルは一度身につければどの転職先でも使える能力になります。
営業はインセンティブ収入も期待できるので、稼ぎたい!という女性の皆さんには自信をもって営業職をおすすめします。
コンサルタント
続いておすすめするのがコンサルタント業です。
コンサルタントとは、経営に問題がある企業を対象に原因の分析を行い、助言を与える仕事です。
キャリアアップを目指す女性に人気の職業になっています。
企業経営に関する専門的な知識、思考力、行動力などが求められますが、これらのスキルは他の職業でも活きるでしょう。
最近転職をする女性の中でもコンサルタントファームを志望する人が増えており、最近急速に人気になってきた職業といえるでしょう。
平均年収は女性の職種別平均年収ランキング堂々の第1位です。
コンサルタント業の平均年収はなんと約642万円!
男性と比べて様々なライフイベントがあり、仕事を中断しなくてはならない機会も多い女性にとって、この好条件はこの上ない魅力ですね。
文句なしの人気職業といえるでしょう。
看護師
「白衣の天使」とも呼ばれる看護師は、昔から根強く残る人気職業です。
安心して一生涯続けることができる安定した職業です。
人の命にかかわる仕事ですので、体力と判断力、対応力が強く求められます。
仕事をするためには大学や専門学校に通い、実習を乗り越え、国家試験を受験して看護師免許を取得する必要があります。
女性色が強い職業ですので、同僚には女性が多く、その面では働きやすい環境であるといえます。
しかし一日中立ちっぱなしの業務であることに加え、夜勤・深夜帯の勤務による不規則な生活リズム、患者ごとの個別的な対応や精神面でのフォロー、加えてそのような日常の勤務の合間に医療に関する新しい知識・技術の習得を求められます。
ハードワークのおかげもあってか、看護師の平均年収は478万円と、すべての女性の平均年収を上回っています。
安定した高い収入を得られて、患者やその家族からの感謝を受けられる素敵な職業です。
美容師
綺麗になりたい、かっこよくなりたいお客さんの要望を髪の毛を使って叶える美容師も、人気職業の一つです。
基本的に立ち仕事を行い、見習い期間はアシスタントとして美容師の仕事の補助を行います。
見習いが終わり、晴れて美容師としてデビューすれば、自分の実力次第で海外への進出も夢ではない職業です。
人気店にもなると昼食が取れないほど忙しいこともあります。
美容師という仕事は一見華やかに見える業界ですが、実際はハードな体力勝負の仕事です。
そのような仕事内容なのに、女性の美容師の平均年収は270万円と、すべての平均と比べて低いのが現状です。
理想現実のギャップに落胆し、やめていく人が多いのもこの職業の特徴でしょう。
しかし美容師は独立開業を目指せる職業ですので、ビジネスを始めたいのであればおすすめできる職業の一つです。
アパレル
アパレルの業務は大きく分けて3つあります。
- 本部での業務
- 管理職
- 一般職
の3つです。
一般職、管理職は店舗での接客や店頭の商品の管理を中心とした業務を主に行います。
本部で仕事をする人は新規・既存商品のブランディングであったり、マーケティングなどの戦略面の業務を行います。
お客様たちのニーズに合わせて、商品の魅力を効果的に売り込む販売力や、流行をいち早く察知する情報収集力も求められます。
アパレルは基本立ち仕事で体力がいる、労働時間が不規則で長い、給与面の低待遇など、労働環境は一般的に恵まれていないイメージもあるのが現実です。
自ら独立し、新しいアパレルブランドを立ち上げるという例を除いて、ほとんどのアパレル販売員は若さを売りにする20代で構成されています。
では、そんなアパレルで働く女性の平均年収はどうなのでしょうか?
総合職、一般職、技術職の3つに分類して紹介します。
種類 | 平均年収 |
総合職 | 約670万円 |
一般職 | 約480万円 |
技術職 | 約470万円 |
この表を見てわかるように、アパレルの平均年収は高いといえます。
アパレルの仕事はハードですが、それに見合った給与をしっかりもらうことができるようです。
エステティシャン
エステティシャンは綺麗になりたい女性に美を提供し、日常生活では得られないような癒しを与える職業です。
エステティシャンの仕事は施術・カウンセリングを主とします。
そのようなメインの業務に加え、施術に使用する道具の洗濯や掃除、消毒、化粧品の販売やお客様のフォローなど、多岐にわたってサービスを提供します。
休日は週2回というサロンが多いようですが、他の職業と同じように土日祝日は休めないことがあります。
お客様の時間ができるのが土日祝日であることが多いため、必然的にその日は営業することになるのです。
そんなエステティシャンの給料は経験や技術によって変動します。
平均年収にもばらつきがあり、約300~400万円といったところが相場です。
歩合制を取り入れているサロンもあるため、そのようなサロンでは実力次第で高収入を狙うことも可能になります。
エステティシャンという仕事は実力がものをいう世界であることがわかりますね。
エステティシャンになるために特別な資格は必要ありません。
特別な資格が必要なくとも、エステティシャンはお客様の身体に直接触れる職業であるため、基礎的な知識は身につけてから就業すると良いでしょう。
エステティシャンになるための勉強ができる学校は大きく分けて3つあります。
- 4年制大学や短期大学
- エステティシャンの専門学校
- 日本エステティック協会による認定スクール
このような学校での学びを修了すれば、エステティシャンとしての活躍の場はたくさんあります。
サロンや企業、独立して開業することもできるので、自分に合った職場を見つけやすい職業です。
お客様に触れる職業であるため、人に尽くすことが好き、という人には向いているでしょう。
ネイリスト
女性の爪にネイルを施し、綺麗になりたいという願いをかなえるネイリストも人気職業の一つです。
ネイリストの仕事はお客様の爪にマニキュアを塗ったり、爪の形を整えたり、欠けてしまった爪の補修などを行うことです。
ただネイルができれば良い、というわけではないところが肝ですね。
では、給与のほうはどうなのでしょうか。
ネイリストの平均年収は約250万円といわれています。
あまり給料が高い職業とはいえないようです。
そのため、年収アップのための転職でネイリストという職業を考えているのであれば、再度考え直すことが必要かもしれません。
では、ネイリストになるためにはどうしたら良いのでしょうか?
ネイリストになるための国家試験はありませんが、「ネイリスト検定」というものに合格しておくと良いでしょう。
この資格があればある程度のネイリストとしての実力を証明するものになるので、転職がしやすくなります。
絶対に必要!というわけではないので無理をしてまで取る必要はありませんが、通信教育やスクールで手軽に勉強することができるので、ネイリストへの転職を考えている人は検討してみてはいかがでしょうか。
ツアーコンダクター・旅行手配
ツアーコンダクターは添乗員やツアーリーダーとも呼ばれ、団体旅行などのツアーに同行し、そのまとめ役を担う仕事です。
お客様が安全で快適で楽しい旅行ができるよう、観光スポットへの案内や各種チケットの手配、万が一の時のトラブルの対応など、さまざまな面でサポートを行います。
旅行全体のスケジュールを全て把握し、目的地である観光施設や現地のレストラン、宿泊するホテルなどと連絡をこまめに取り合いながらお客様に快適でスムーズな旅を提供するのが主な役割です。
ツアーの最中は何が起こるかはわかりませんので、あらゆることに対応しなくてはならないため、少しも気を抜くことができません。
添乗するツアーに関してしっかりした準備を行い、旅行の当日はお客様を解散場所に無事に送り届けるまで、常に集中して業務に臨むことが求められます。
そんなツアーコンダクターの待遇面はどうなのでしょうか。
ツアーコンダクターの平均年収は約300万円~400万円程度です。
勤務時間が不規則なうえ、プランによっては長時間の労働になることも多いため、タフな精神力と体力が必要な仕事。
しかし最近では旅行業界の競争がどんどん激化しているため、経費削減などの影響を受けて給与水準もだんだん下がってきているのが現状です。
ツアーコンダクターになるためには「国内旅程管理主任者」という刺客や「総合旅程管理主任者」という資格を取得することが必要です。
国内でのアテンドを行う場合は「国内旅程管理主任者」、国内・海外どちらのアテンドもこなす場合は「総合旅程管理主任者」の資格が求められます。
これらの資格は旅行会社や派遣会社に就職後に取得するのが一般的であるため、まずは旅行会社などへの就職を目指すことが得策です。
必要になる時に資格を取得する、というスタンスで良いでしょう。
もともとこの職種に関心のある人なら、研修をきちんと受講し、ある程度勉強をしてから臨めば試験の難易度はそれほど高く感じることはありません。
旅行が本当に好き、という人がこの職業を天職とすることが多いため、ツアーコンダクターは旅行好きな人におすすめしたい職業です。
自分に合ったスタイルで、無理のない転職を
このように、ひとくちに人気職業といってもさまざまな職種があります。
自分のやりたいこと、希望する条件などによって、転職先は変わってきます。
自分が求めるものを手に入れるための転職なので転職を考えている女性のみなさんは無理をせず、自分に合ったスタイルで転職を考えてみましょう。