転職するにあたって持っていると良い資格を10つ厳選し、ご紹介します。
資格は自分の能力や努力の証明するものです。世間には沢山の資格が存在します。
それらの中には、その資格がなければ働けないもの、資格があると待遇が良くなるもの、その資格があってもあまり役に立たないものがあります。
ここではもちろん最初の2つに焦点を当てて説明します。
目次
特定の職に就くために必須の資格
特定の資格がなければ働けない代表例は、国家資格を必要とする職業です。
具体的に言えば医師、弁護士、税理士、建築士、美容師などです。
基本的に国家資格は特別な能力を必要としていて、そのために専門の教育を受ける必要がありますので、転職先としてこれらの職業は考えられないでしょう。
国家資格ではなくとも、資格を必要とする職業はどれも専門性が高くなっています。
有名なものだと気象予報士があります。
朝のお天気ニュースに登場するので皆さんおなじみかと思いますが、倍率が高く、資格試験に合格するのが難しい上に合格後も資格を活かして働けるとは限りません。
持っていると役立つ資格
取得難易度がそこまで高くないものでも、持っていると就職・転職に有利な資格は沢山存在します。
面接などではその人のバックグラウンドはそこまで見えませんが、資格を持っているということは、勉強する意識があり、かつ、それを実践する力があるということになりますので、取っておいて損はないでしょう。
以下、細かく有利な資格を紹介します。
1.自動車普通免許
運転免許は、特に営業職、地方勤務で重要になる資格です。持っていなければ行動範囲が狭まってしまうためです。
社会人になってから取るのは時間的に難しいかもしれませんが、持っていて損はない資格です。身分証明書代わりやプライベートのドライブにも使えますから。その点で汎用性の高い資格と言えます。
2.日商簿記検定
日商簿記検定は企業の財務管理などを学ぶもので、会計関係の仕事に有利に働きます。
3級、2級、1級とあり、特に3級は取得難度が低く、大学生で取っている人も一定数いるほどです。2級からはちゃんと勉強しなければ受からず、1級は難易度も高くなっています。
そのため、3級はあまり評価されず、転職で有利になるためには2級以上の取得を目指すべきでしょう。
3.MBA
MBAとはMaster of Business Administrationの訳で、日本語だと経営学修士という学位です。これを社会人で取る方は多いです。
日本ではそこまでメジャーではありませんが、海外ではとても人気があり、大企業のCEOの多くもMBA取得者です。内容としては経営に関するケーススタディなどを通して、ビジネスの分野で活躍できる力をつけます。
他にも経済学やリーダーシップ論、起業家精神精神に財務など、幅広く学ぶので、経営コンサルタントとして活躍する方も多いです。
4.TOEIC
TOEICはリーディングとリスニングの力を図る990点満点の英語試験です。
難易度は他の英語試験であるTOEFLやIELTSと比べるとだいぶ易しいです。MBA留学をする場合にはTOEICではなくこれらの二つが主に使われます。
主な違いは、TOEICがReading, Listeningしかないのに対してTOEFLとIELTSはReading, Listening, Speaking, Writingの4技能全ての実力が試されます。
転職時に望ましいTOEICのスコアは、企業によります。外資系や海外展開している企業では高得点を求められますし、大手企業であれば高学歴者が集まるので基準が高くなります。
ただ、一応の目安としては600~700点あたりが大企業宛の履歴書に書いても恥ずかしくない数字と言えるでしょう。
5.ファイナンシャルプランナー
日本FP協会によれば、「くらしとお金」に関する知識を身につけ、お金に関する相談に乗るための資格、とのことです。
投資や税金、不動産、相続、住宅ローンなど生活する中で直面する課題についての専門家といったところですかね。
3級から1級まであるのですが、難しいのは1級で、そこまではそれなりに勉強すれば取得可能とのことです。
1級は難関だからこそ、取得するとセミナーの講師などに抜擢されることもあるようです。
また、金融のみならず、不動産関連の業界でも活躍の場はあります。
6.宅地建物取引士
宅建士とは不動産取引の専門家ですので、不動産売買や賃貸の斡旋に関する知識をつけることができます。
これは年間20万人ほどが受験する人気の資格です。
これを取得すると、建築、不動産、金融業界に転職しやすくなると言われており、会社によっては持っているだけで一定の手当が付くこともあります。
転職だけでなく、会社に入ってからも価値を発揮するのは魅力的ですね。
7.秘書検定
内容はビジネスマナーや一般常識ですので、取得することで、相手の方に失礼なく行動できるでしょう。
取得していることである程度のビジネスマナー教養があるとみなされるでしょう。
名前に秘書という言葉が入っていますが、必ずしも秘書だけに求められる資格ではありません。
しかし、これは何かの仕事に直接結びつくものではありませんので、会社によってはあまり評価されない可能性もあります。
8.中小企業診断士
中小企業診断士は、中小企業の抱える問題を解決するための知見をつける資格です。
企業経営に関わる知識が身につくため、コンサルティングファームや金融業界での需要が高いようです。
また、転職に限らず自らが起業する場合でも有利に働くでしょう。
ビジネスマンが取りたいと思う資格ランキングでトップになることもあるこの資格は、取得難易度は高めですので、しっかりと対策することが求められます。
9.社会保険労務士
社会保険制度など人事や労務管理に関する資格です。
社会保険の加入手続きなどの書類作成、提出代行、コンサルティングを行います。
働き方改革が叫ばれる現在はとても有利な資格と言えるでしょう。
独立開業するのもありですし、会社の中で働くのもありです。
しかしこちらも取得難易度は高いので、しっかりと時間をとって勉強する必要があります。
10.マイクロソフトオフィススペシャリスト
マイクロソフト社のアプリケーションであるWordやExcel、PowerPointなどの利用スキルを証明するものです。
これらを使って仕事をしていた方は比較的簡単に取得できます。
そのため、持っていても最低限の仕事はできると思われる程度で、あまり評価はされないかもしれません。
とは言え、一定レベルの作業ができることの証明になりますから、取れるのであれば取っておいて損はないでしょう。
これらの資格を持って転職を成功させよう!
様々な資格について紹介してきましたが、どれも多くの業界で求められる資格です。
自分のスキルをわかりやすく伝える手段でもありますし、面接が苦手な方や学歴に自信の無い方にとっては、資格の存在によって面接官に自分の能力をアピールできます。
また、勉強することを通じて集中力や忍耐力もつきます。
社会で活躍するための能力を全体的に向上させることができますので、ぜひ積極的に取ってみてください。