第二新卒の就活は、新卒の場合と比較すると求められるもの・期待されるものが違います。
そのため、採用時の自己PRでも、書くポイントが異なります。
転職する際、第二新卒者に対して企業が欲する人材はどのような人か、より魅力的に自身について表現するにはどうすればいいのか。
今回はそのコツを厳選してご紹介します。
目次
第二新卒と新卒の違いを把握しよう
そもそも第二新卒者とはどんな人のことを指すのか、新卒との違いは何かを最初に考えていきましょう。
実は明確な定義が存在しない
なんと、第二新卒の定義には明確なものが存在しません。
仮に言葉で表現するならば、「20代半ば」「新卒入社してから3年未満の求職者」の方が第二新卒とされることが一般的です。
新卒者との決定的な違いは、社会に出たことがある(短期間・長期間を問わず)かどうかということです。
第二新卒者はどうしても社会に出た経験が浅い分、あまり実績を残せません。
ですが、社会に出た経験のない新卒者と比較すると、その僅かな経験を自己PRでのアピール材料とすることができます。
実は需要アリの第二新卒
「第二新卒だと、転職においては少々難しい立ち位置にいるのではないか」と考えることもありますよね。
しかしながら、第二新卒者を積極的に採用する企業も数多く存在します。
なぜなら、企業が新卒採用時に採用予定の人数を下回る人材をとってしまったり、新卒採用してもすぐに退職してしまう人が続出したりというケースがあり、企業で第二新卒に該当する人たちの層が薄くなるからです。
自己PRには第二新卒に要求されることを踏まえた内容を書く
第二新卒はどのようなものかは分かりましたね。
企業や業界の研究をして求職活動に臨むのは必要不可欠なことです。
ここからは自身の強み・志望動機をうまく繋げて自己PR文を構築していくのですが、まずは第二新卒における自己PRの重要ポイントをご紹介します。
Point①社会人としての人柄・能力
ビジネスマナー等の基本的なことをはじめとして、社会人としての基礎が身についているのかどうか、人柄はどのようかを企業は見てきます。
第二新卒者の場合はすでに「報告・連絡・相談」や名刺を渡す作法等、ビジネスマンとしての基礎を身に付けている方は多いです。
そのため、企業側からしてもビジネスマナーの基礎を1から教える必要がなく、仕事内容を早期から教えてもらえるという大きなメリットがあります。
Point②ひたむきに仕事に取り組む力
企業側は「ひたむきに仕事に取り組んでくれる若手社員」を求めています。
ベテランの人の方が仕事に慣れていて即戦力になりそうだと考えるかもしれませんが、前職での仕事のやり方を変えられず、採用が通っても他の社員とうまく付き合えないこともあります。
ビジネスマンにとって重要なのは何と言ってもコミュニケーションです。
それがまともにとれずに会社に居座られても困るため、上述のようにあまりに頑固な方は採用されにくいでしょう。
Point③数年後のパフォーマンス
第二新卒者と新卒、両者の差は2〜3年程度です。
企業によっては第二新卒者も新卒者も大して変わらないと捉える企業も少なからず存在します。
そのため、企業は数年後の将来的なパフォーマンスや将来性を評価し、期待することもあります。
以上の3点を踏まえた上で、第二新卒の自己prの書き方について具体的に触れていきます。
第二新卒の自己PRの書き方
それでは、第二新卒の自己PRの書く時に意識すべき点について紹介していきます。
⑴ 「私が持つ能力は何か」をハッキリさせる
ビジネスマナーの初歩から手ほどきする手間が省けることについては、上述でも触れました。
そのことを踏まえて企業は第二新卒の採用を検討するため、今までに取得したスキルを可能な限りアピールしましょう。
・「Excelでの表計算が得意」「PowerPointでの資料作成が得意」
・日頃の業務での「ホウ・レン・ソウ=報告・連絡・相談」の徹底
・片都市間の研修でビジネスマナーを身に付けた
・上司の指導で営業のノウハウを身につけた
などが良い例ですね。
⑵ 成功体験と失敗体験を述べる
先ほどのようなスキルだけでは、企業から他の第二新卒の人たちと比べて能力的に劣るとみなされる可能性もあります。
すなわち、独自性を発信する必要があるのです。
言い換えれば他の第二新卒者との差別化を図るというわけですが、具体的なエピソードを交えて成功体験や失敗体験をアピールすべきです。
成功例であれば、「予算〇〇億円のプロジェクトを現在行なっている」や「同期△△人の中でトップレベルの営業成績を残した」など、数字を盛り込めるとなお良いでしょう。
失敗体験をアピールすると、あまり印象が良くないのではないかと考える方もいらっしゃいますよね。
ですが、意外にも失敗体験にも内容によっては価値があると言えます。
どんな失敗をして何を学んだのかを明確にすれば、その点を評価してくれる企業も必ず存在します。
⑶ 前向きな退職理由を述べる
自己PR文に入れる必要はありませんが、面接の時に聞かれることが多いので、そういう時にどう答えるのかを準備しておいたほうがよいでしょう。
退職理由は第二新卒の転職においてマイナスポイントと捉えられがちですので、前向きに考えましょう。
新卒から短い期間での転職は、世間的にも良い印象を持たれにくいのです。
とは言っても、第二新卒にそもそも応募ができるということは、企業側から見ても早期退職をしているという社会の現状を心得ているわけです。
そのため、退職理由はできるだけ前向きなものにしましょう。
第二新卒者の自己PR文実践例をご紹介
それでは、具体的にどんな文章を構築すべきか、ここでは例をあげて説明していきます。
以下の文章はあくまでも一例ですが、自身に置き換えて見ましょう。
ホテルマン▶︎営業職への転職
まとめ
いかがでしたか?
第二新卒者の場合は新卒と比べても自己PRから事情が変わってきますね。
ぜひ第二新卒での転職における自己PRの各ポイントを抑えて、より良い自己PRを考えていきましょう!