転職において避けては通れない面接、ビジネスマナーに不慣れな方は多いと思います。
面接をこれから受ける方に向けて面接の電話・メール連絡から退室マナー、身だしなみのマナーなど気をつける点を紹介します。基本的な部分とはいえ、転職の面接では社会人経験をしたマナーの備わった人材が来ると期待されています。いわば転職者はできて当たり前のことです。
せっかく面接で上手に喋ってもマナーがなっていない方は面接で落とされてしまうので、マナーについておさらいしておきましょう。
何が失礼にあたるか、どう振る舞うと好印象なのか記事を参考に面接の準備をしてみてください。
目次
面接のマナー基本
書類選考が通って面接を受けるということは、最終判断は面接次第ということです。
失礼な振る舞いをして減点、マナー違反をして恥ずかしい思いなんて誰もしたくはありません。
人間の第一印象は以下の3つの要素で決まると言われています。
・視覚情報:55%
・聴覚情報:33%
・言語情報: 7%
これをメラビアンの法則と言います。
この3つのなかで半分を占めるのが視覚情報、つまり見た目です。
いくら話す内容が良くても視覚情報で第一印象が判断されてしまいます。
視覚情報というのは、身だしなみ(髪型、服装)、立ち振る舞いといったマナーのことです。
特に転職の面接だと新卒と違いマナー研修はありません。前職でビジネスマナーは理解していると思われています。些細なミスを犯さないためにも、面接の始まりから終わりまで気を付けるポイントをまとめました。
入室までの準備
出かける前に持ち物リストを作って事前に忘れ物が無いようにチェックしましょう。
オフィスに伺う際には内線電話や受付を通ります。ことのきから面接は始まっていると思いましょう。
挨拶要件を 「X時にお約束をさせていただいております、XXXと申します」 と伝えて案内されるはずです。
入室するまでに事前に送信された転職の面接に関するメールの確認をするほかにも身だしなみをチェックしましょう。
スーツにほこりがかかっていないか、整髪料や香水の匂いがきつくないのかチェックしましょう。また、面接の前にタバコを吸うと礼儀のない人だと思われるので注意しましょう。
女性の方はメイクを盛りすぎていないか、ネイルが派手すぎないのか確認しましょう。職種によってはあまり好まれない可能性もあります。
控室のマナー
5分前には控室に入り、複数人の方が受ける場合は待ち時間が長くなることもなるのでトイレは事前に済ませておきましょう。
携帯電話オフにしておき、コートを脱いで待っておきましょう。
余裕を持って到着するのは大切ですが、来社時間より早く行くと相手の方が準備できていないかもしれないのでやめましょう。
入室のマナー
面接官がすでに座っている場合はノックして入室します。軽くノックしたら「どうぞ」と言われてから扉を開きます。応答がない場合は「失礼いたします」と一声かけて入室しましょう。
基本的に案内係がいますが、支持がなければドアを開けても大丈夫です。
案内係がいれば誘導に従いましょう。
後から面接官が入室する場合は起立して「よろしくお願いします」とお辞儀します。先に面接官が着席するのを見てから椅子に座りましょう。
面接中のマナー
かばんの場所は足元に置き、いつでも手帳や書記道具類を出せるようにしましょう。
名刺は自分の名前を言って受け取りましょう「どうぞ」だけでは印象がよくありません。
背筋を伸ばして手を軽く膝の上に載せます。大人しく話を聞いて面接官に馴れ馴れしい態度は相応しくありません。
敬語を適切に話すようにしましょう。
また、一方的に話すことは避けましょう。コミュニケーション能力が無いと判断され、面接官が質問したいことを全部言えないかもしれません。
面接は笑顔で自信満々の態度で受けましょう。自信のない感じで「え~…」「それはー…」といった受け答えは戦力になる人材なのか面接官は不安になるので気を付けましょう。
退室のマナー
面接が終わっても退室までマナーがなっているかチェックされます。
初めにかばんを持って立ち上がります。書類を受け取ることもあるので、かばんに突っ込まずクリアファイルに入れましょう。名刺は名刺入れに挟みましょう。
退室のときは椅子の横に立ち、面接をしていただいたことに対してお礼します。トビラを開ける前にも静かに一礼して退出します。
面接が終わった後でも見送られるパターンもあります。エレベーターや会社の出口まで案内係か採用担当者が同行する場合も去るときに一礼します。
エレベーターまで同行される場合はあなたがエレベーターに乗ってドアが閉じるまでお礼をしましょう。
面接のマナー服装を解説
面接のときに匂い体臭や強い香水を使うのはマナー違反です。
清潔感がある服装を心がけましょう。寝ぐせがある状態で面接に行くことや、しわや汚れのついた服で行くのもNGです。
スーツ
スーツは高級ブランドでも安いスーツでも面接では重要ではありません。
それよりも清潔感やサイズ感が合っているかが重要です。汚れやしわがあるスーツであればクリーニングに出して綺麗にしておきましょう。
色に関しては黒でも濃い紺でもどちらでも大丈夫です。赤や緑など色合いが派手な服装は好まれないので黒、紺、グレーなど無難な色にしましょう。
女性はスカートとパンツのどちらか悩むでしょう。面接ではスカートでもパンツでも大丈夫ですが、営業職の場合は外でも動きやすいパンツにしましょう。女性の場合はスーツの色は明るくても大丈夫です。
私服
私服で面接を受けるときもあります。私服とはいっても、どうすればいいのか悩みますよね。この場合は普段着ではなくオフィスカジュアルを着ていくのがマナーです。
シャツ、ブラウス、ジャケット、カーディガンなどを着て落ち着いたコーディネートでいきましょう。私服とはいえダメージジーンズ、サンダル、露出の多い服は避けるのがマナーです。
髪型
面接では清潔感がある髪型で行くのがマナーです。
とはいえ、髪型そのものはあまり重要ではありません。
だらしない髪型、寝ぐせのついた髪型はマイナスポイントになります
男性は黒色が望ましいです。女性は黒以外の色でも大丈夫です。黒だと重い印象を与えるかもしれないと不安であれば、黒に近い明るい色にしても大丈夫です。
顔に髪がかかると悪印象になります。顔の表情が見えなくなり、暗い印象を面接官に与えてしまいます。
面接のときに顔に髪の毛がかかって何度も髪の毛を触らないようにワックスやピン止めを使いましょう。 男性は髪の毛が顔にかからないようにワックスで抑えて、女性はピン止めをして髪の毛が動かないようにまとめておきましょう。
かばんや靴
自立できるタイプのかばんを選びましょう。書類を持って面接に行くことも想定して書類を取り出しやすいかばんを選びましょう。素材はナイロンや合成皮でも構いません。
形はビジネスバックで黒や紺や茶色など落ち着いたかばんを選びましょう。デザインは無難なかばんで大丈夫です。
最後に見落としがちな靴です。
靴も面接でチェックされるのでキズや汚れがあれば磨いておきましょう。それでも汚れが取れない場合は新品の靴を買うのがよいでしょう。靴もかばんと同じくブランドではなくても大丈夫です。清潔な靴で色は黒か茶色が無難です。
ソックスもスーツにあったものを選びましょう。無地の黒色ソックスで模様がない落ち着いた靴下にしましょう。仮に模様や絵柄があってもナチュラルなコーデになれば問題ありません。
まとめ
マナーが頭に入っていても実際に忠実に守るのはかなり難しいと思います。
転職する年齢になると、マナーはできて当たり前なので些細なミスで評価を落とさないようにしましょう。
面接当日までしっかり練習しておくのがポイントです。
誰かに面接相手になってもらうと、おかしなところを指摘してもらえます。
マナーをしっかり抑えて転職を成功させてください。