今まではSEとして働いてきたものの、余暇時間が少なく、プライベートを充実させたいため、他業界への転職を考えている女性の方も多いでしょう。
転職を成功させるために、情報収集と事前準備が非常に重要です。
この記事は、情報収集・事前準備の仕方と具体的な内容について紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
目次
IT業界の仕事の特徴は?
後悔しない転職をするためにも、現状確認が大事です。
転職活動を行う前に、まずはあなたが今までやってきたIT業界の仕事の特徴は何なのかを一回整理していきましょう。
職場がアットホームな雰囲気
ほとんどのIT会社では、会議中・接客以外の時間であれば、コーヒーも自由に飲めるし、お菓子も自由に食べます。
他の業界ですと、お腹が空いても、眠くて仕事に集中できなくても、自由に食事を取ることができず、そのまま仕事を続けるしかありません。
マイペースで仕事・食事をすることができるのは、IT業界で働く、一番のメリット・特徴といえるでしょう。
とにかく服装が自由
最近は少なくなってきたものの、ほとんどの業界では、仕事中はスーツ・作業服を着用するように義務付けられています。
しかし、IT業界に服装自由の会社が多いです。
ファッションを自由に楽しむことができるというのは、やはり女性にとっては嬉しいことですよね。
前述のように、IT業界で働くメリットとして、やはり「社風が自由」な会社が多いところです。
給与はおおむね高い
厚生労働省の平成29年賃金構成基本統計調査によりますと、教育・学習支援業で働く女性の賃金が一番高く、30.9万円ありますが、情報通信業はその次に高く、30.7万円となっています。
一位の教育・学習支援業とはそれほど差がありませんし、しかも平均年齢は37.2歳となっており、他の業界と比べて、女性が比較的に若いうちに高収入を得られる業界と言えるでしょう。
収入だけ見ればかなり高額ですが、労働時間についてはどうでしょうか。
労働時間が長くなる傾向
IT業界では、従事者の年間総実労働時間が全産業平均的に比べて高く、すでに問題化とされており、対策を求められていると言われています。
日本の年間総実労働時間は約1750時間程ですが、情報通信業の年間総実労働時間は、1950時間近くありますので、平均的には200時間程違いますね。
対策は施されていると言いつつも、いまだに他の業界とは10%近くの差があるのは事実です。
労働時間がこれだけ長いから、収入が高くなるのは当たり前ですね。
女性エンジニアにおすすめの転職先
転職の理由は人によってそれぞれですが、「いくら職場が自由であって、給料が高くてもこれ以上働くのは嫌だ」と思う女性の方も多いでしょう。
それでは、女性のSEが検討すべき転職先についてご紹介します。
ワークライフバランス重視なら事務職がおすすめ
総労働時間の長いIT業界で働いている限り、家族と一緒に過ごす時間はかなり制限されてしまうでしょう。
せっかく転職するのであれば、余暇時間・育児時間を増やしたいものです。
事務職であれば、総労働時間は確実に減ります。
今までのSE経験を活かすことは難しいですが、パソコン操作・タイピング・WordやExcelの応用知識は事務職でよく使用されるため、確実に活かせます。
事務職は、技術職よりも給料が安くなる可能性もありますが、無理な残業をする必要がなく、総労働時間が減らすことによって、家庭やプライベートの時間を確保することはできます。
自由で働ける社内SEも選択肢に
一般的にSEは顧客のシステムを開発する仕事です。
そのため、顧客のニーズに合わせ、納期が近づけば忙しさが増すというのが一般的なケースです。
一方、社内SEの場合、相手企業の都合に合わせる必要がないので、納期に融通が効きますので、労働時間は減ります。
また、同じIT業界ですので、服装・食事自由といったメリットを捨てなくてすみます。
SEから社内SEに転職すれば、SE経験をそのまま活かすこともできますし、残業も増えにくいのでオススメです。
女性SEが転職する際に注意すべきポイントとは?
それでは、ここからは女子SEが転職をする際に注意すべきポイントを紹介していきます。
転職は、人生を大きく変える決断になることもありますので、ぜひそういう意識と覚悟を持っていただき、しっかり準備をしてください。
何年か後の状況を想定する
何年か後に、何が起きてもおかしくはないということです。
今は相手がいなくても、何年後には結婚をして、子どもが生まれるかもしれませんし、結婚する予定のある方はなおさらです。
特に女性の場合は、子どもが生まれたら育児時間を確保しないといけなくなりますので、ライフスタイルは大きく変わります。
結婚をして、子どもが生まれて、ライフスタイルが変わっても、納得のいくような仕事内容、労働時間、賃金、職場環境について考えることは非常に大事です。
そうしないと、転職をしてもまた転職をしてしまい、繰り返してしまう可能性も高いです。
内定をもらったとしても、自分の何年か後の姿を想定し、よく考えてから決断を下すようにしてください。
年収にこだわり過ぎない
何を基準にして仕事を選ぶのかは人によってそれぞれ違いますが、女性SEの方は転職をする際、年収を第一位に置くのはあまり良くはありません。
前述のように、業界別の女性の賃金で、一位は教育・学習支援業であり、二位は情報通信業です。
というのは、他業界に転職する場合、大幅の年収アップは期待できません。
IT業界で働いている女性の方ならすでにご存知かもしれませんが、年収にこだわり過ぎるのは危険です。
年収は高いが、その一方労働内容が過酷だったり、労働時間が多かったりなど、条件が厳しい求人もたくさんありますから。
情報をできるだけ集める
「今はここでいいや」と思い込み、内定をもらって手続きも全部終わった時に、もっと条件のいい求人を見つけてしまい、結果的には後悔をしたというケースも少なくはありません。
結局、後悔をしたのは、情報収集が失敗したからです。
昔と違い、今では求人媒体がたくさんあり、情報を集めることは比較的に容易になりました。
ネットで求人情報を探す場合、一つの転職サイトに留まらず、面倒がらずになるべく多くのサイトで情報収集をしてください。
情報収集に時間が不足な方は、キャリアアドバイザーに依頼するという手もあります。
キャリアアドバイザーだからこそ知っている、調べても手に入らない情報もありますので、直接にキャリアアドバイザーに聞いたほうが効率がいいでしょう。
面接対策はしっかりする
SEという仕事の特徴とも言えますが、社内でのコミュニケーションは頻繁に、うまく行ってきたものの、社外とのコミュニケーションは普通のサラリーマンと比べて少ないです。
そもそもエンジニアはコミュニケーション能力で評価されるような仕事ではないので、コミュニケーション能力の向上に力を入れることは少ないでしょう。
しかし、面接では、高いコミュニケーション能力が求められます。
特に30代で以降の転職は、マネジメント能力を持っているかどうかについても選考されますので、コミュニケーション能力の高さも大事な基準の一つになります。
「短時間でコミュニケーション能力を向上させましょう」といっても難しいですよね。
まずは前述のように、情報をできるだけ収集しましょう。
「自己PR」、「志望動機」などよく聞かれることはもちろん、収集した情報を元に、その他に何を聞かれるかについて予想をし、リストにしてどう答えるかを考えましょう。
また、キャリアアドバイザーは、面接対策も考えてくれますので、キャリアアドバイザーに相談すれば手間も時間も省けます。
転職のプロに相談する
転職のプロというのは、前述のキャリアアドバイザーです。
多数の転職サイトの中で、単純にどうやって転職すればいいのかについて紹介するサイトもあり、求人情報をたくさん掲載するサイトもあります。
そのほかに、求人情報だけではなくキャリアアドバイザーも紹介してくれるサイトもあります。
キャリアアドバイザーは、前述のように裏情報も持っており、自分の経歴・希望をちゃんと伝えれば、履歴書・職務経歴書から面接対策まで教えてくれます。
時間があまりない方、履歴書・職務経歴書の書き方に自信になければ、ぜひ一回利用してみてください。
まとめ
いかがでしたか。
今回は、女性SEという仕事の特徴・おすすめの転職先・転職する際に注意したほうがいいポイントについて紹介しました。
ぜひ以上の内容を参考にし、転職を成功させましょう。