面接の最後に決まって面接官の方が言う「最後に何か質問はありますか?」、というこのセリフ。
実はこの逆質問は面接を受ける方々にとっては千載一遇の自分のアピールチャンスであることをご存知ですか?
ここで「特にありません」などと言って面接を終わらせるのは非常にもったいないです。どうせなら面接官にやる気や見せつけて少しでも好印象を持ってもらいたいですよね。
そこで今回は転職の面接においておすすめの上手な質問例、さらに言ってはいけないNG返答集をまとめてみました。この記事を参考にあなたも上手な逆質問のやり方を身につけてみてはいかがでしょうか。
まずは面接官に好印象の上手な質問例からです。
①自分の長所をアピールする質問例
大学時代、部活動では粘り強い忍耐力を身につけ前職ではその力がさらに磨かれたと思いますが、この忍耐力を御社において発揮することができるチャンスはありますか?
大学時代、体育会などの部活動に所属していた方は、自身の忍耐力の高さをアピールするのがおすすめです。
その際ただ「私は忍耐力があります」というのではなくその高い忍耐力を転職先の会社でどのように還元することができるか、それを問う形にする方が得策です。
面接官に自分の長所をアピールするだけでなく、会社に貢献してくれる人材なのだと好印象を与えることもできるので一石二鳥です。
○○といった資格を有しておりますがこの資格を御社で活かすことは可能でしょうか?
こちらも先ほどと同様、ただ単に「資格を持っている」というだけでは「だから何なの?」と言われるだけなので、その力をどのように会社に還元できるのかを面接官に問う形にするのがいいでしょう。
逆に言えば面接官からすれば会社に貢献してくれる人材を発掘するために面接をしているわけですから、
応募者の方から進んで会社に貢献しようという意志を見せられれば悪い気はしないはずです。
体力には自信があるのですが御社での一日の勤務時間はどのくらいでしょうか?
勤務時間はどれくらいか?と聞くと面接官によっては「この人はあまり長時間働きたくないと思っているのか?」と思われかねません。
さりげなく自分は体力に自信があることをアピールするだけで面接官に与える印象はまるで違ってきます。
②やる気をアピールできる質問例
実際に勤務を開始するまでの間にさらに勉強しておくべきことはなにかありますか?
採用が決まってから実際の勤務開始日までそれなりに時間がある場合は、その間暇な時間を利用して新しい職場で必要となるスキルを少しでも身につけることができます。
そういった意味でもどんなことを勉強しておけば業務に役に立つのかを聞いておくことは、面接官にとっても業務のスムーズな進行につながるため悪い気はしないはずです。
さらに入社前にこのようなやる気がある様子を伝えておくことで「この人はちゃんと仕事をしてくれそうだ」と面接官に好印象を与えることもできるので積極的に自身のやる気の高さを売りこみましょう!
転職で入社した人が実際に成果を出し始めるのは仕事を始めてからどのくらいですか?
転職をする人にとって気になるのは転職先の会社できちんと成果を上げられるのかということだと思います。
面接官に転職した人が実際にどのくらいの期間で成果を上げているのかを聞くことで、自身のキャリアプランを具体的にイメージすることもできますし同時に面接官に「この人は即戦力になってくれそうだな」と印象付けることもできます。
③その他おすすめの質問例
私と同年代、同部署の社員の一日のスケジュールを教えてください
実際に働き始めた時に配属される同じ部署の社員の一日の予定を聞いておくことで、あなた自身も仕事の具体的なイメージがしやすいかと思います。
面接官にとってもそのような質問をされれば「この人は職場に早く適応しようとしているのだな」と思うでしょうから積極的に職場になじもうとしている感じをアピールしてみるのはいかがでしょう。
私は誰とでも仲よくすることができますが、御社では部署の枠を越えた交流などはおこなっていますか。
転職する方ならだれしもが気になるのが転職先の会社の職場の雰囲気だと思います。
コミュニケーションを普段から活発におこなっているのか、違う部署の人たちとも部署の垣根を越えた交流を持つことができるのか、そういった点は非常に気になる方が多いと思います。面接官には自分が誰とでも交流を持てると伝えることで自身のコミュニケーション能力の高さをアピールするとともに本題の質問をすることも達成されるのでまさに一石二鳥だといえます。
④NG質問例
御社ではどのような商品やサービスを取り扱っていますか?
このような質問は正直言って会社のホームページなどを見ればわかる程度のことなのでわざわざ面接官に逆質問するほどのことでもないでしょう。
面接官もこんなわかりきった質問をされたら、ただ逆質問するためだけに考えただけだなと思い、あなたへの評価は下がってしまいます。
面接を受ける前にホームページで得られる情報などは最低限入手しておくようにするのがベストでしょう。
何日から働き始めることができますか?
このような質問をすると面接官は「この人はもう受かった気でいるのか」と思いかねません。
それよりも「もしこの面接に合格して御社で働くことになった場合~」というように少し謙虚な言い方を心がければ面接官も悪い意味に解釈することはないはずです。
実際に採用された場合、いつから働き始めるのかといったことは当然疑問に思うことだと思いますしそれを質問するのは間違ったことではありません。
ただ言い方によってはあらぬ誤解を与えてしまう恐れがあるので、言葉の選び方には注意しましょう。
みなさんはどのくらい残業をしていますか?
このような聞き方をしてしまうと「この人は残業をしてくれないやる気のあまりないひとなのだな」と思われかねません。
もちろん、残業は基本的にはないほうが良いものですし毎日のように残業を強要してくる会社で働くのもどうかと思います。
しかし繁忙期などの時期はどの会社にもあるもの。そのような時期に上司が「ちょっと残ってくれない」と言ったら快く残業を引き受けてくれる人を面接官としても採用したいと思うはずです。
残業についてどうしても気になるのであれば言い方を変えてみれば上手くいくかもしれません。
例えば「業務に慣れないうちは残業して少しでもみなさんの仕事のペースについていきたいと考えているのですが、みなさんは夜何時ごろまで残業されていますか?」というふうに質問すれば面接官にやる気の高さをアピールできますし、同時にその会社の残業の様子などについても知ることができるでしょう。
逆質問を乗り切るコツは「事前準備」
ここまで転職面接における逆質問についてまとめてきました。
逆質問において大事になるポイントは面接の前にあらかじめその会社の基本的な情報を仕入れておき、そのうえで自身が疑問に思ったことを会社側に尋ねるといったことです。
逆質問はあくまでそのような過程のなかで自然に生まれた疑問を解消するためのものなので無理に質問をするのはやめましょう。
また質問に対する面接官の返事に「はい」「そうですか」「なるほど」「わかりました、ありがとうございます」などと単調に聞こえる返しをするのもやめた方が良いでしょう。
「詳しいお話を聞かせて頂きありがとうございます。仕事内容についての具体的なイメージが湧きました。」
「御社ではそのように職場内交流をおこなっているのですね、ますます御社で働きたいという気持ちが強まりました。」
というように逆質問の内容に関するキーワードを織り交ぜながら、自身の感想を簡潔に述べるのがよいでしょう。
この記事を参考にあなたも転職面接での逆質問を成功させてみてはいかがでしょうか。