よく薬局などで見かける白衣を着たプロフェッショナル集団の薬剤師。
そんな薬剤師ですが、薬剤師になるために国家試験に合格しなければいけなく、その勉強も大変です。
しかしながら薬剤師を目指している方は多く、その理由の一つに年収が安定しているというのがあります。
薬剤師の平均年収について調べる方はいても中々新卒の薬剤師の給料がどれくらいなのか知らない方も多くいます、また薬剤師の給料は新卒時から差がつくのは本当なのでしょうか?
そこで本記事では新卒の薬剤師に焦点を当てて、パターン分けしながらその給料について調べてみました。本記事を読んで薬剤師を目指すのは勿論、どこで就職するかなども参考にしていってほしいです。
目次
新卒薬剤師の給料はいくら?
新卒薬剤師の給料は平均して25~27万円であり、そこから税などが引かれることで手取り20万円ほどです。
目安としては給料から2割引かれたものが手取りというのが一般的ですので、年収にしては350万円ほどでありますが、薬剤師の給料はどこで勤めるかによって大きく変わってきます。
職場だけでなく、地域によっても差が出てくるので、勤める際にはどこの給料が良いのかなど調べておいたほうが良いです。
給料から引かれる税金は一般的な職業とほとんど差はなく
⋅健康保険料
⋅所得税
⋅雇用保険料
⋅年金保険料
⋅住民税
が主に引かれることになります。
勤めている職場によっては生命保険などがさらに引かれることになる場合や、住宅手当などがつく場合がありますので、職場に確認しておくのも良いかもしれません。
本記事では6年生課程修了者の薬剤師の新卒を対象としてその給料について紹介していくのですが、4年生課程修了者と6年生課程修了者の給料に差があり、4年生課程修了者の初任給の相場は17万円ほど、6年生課程修了者の初任給の相場は20万円ほどとなっています。
しかしながら4年生課程修了者でも高い給料を狙うことは可能です。
ちなみに、一般的な企業は都会に行けば行くほど給料が高くなっていく傾向がありますが、薬剤師はその逆であり、地方に行けば行くほど、人手不足であればあるほど給料が高くなっていきます。
薬剤師の職場と年収の関係
薬剤師は職場によって給料がどう変わってきます。
では次に薬剤師の職場と収入の関係を説明していきますので、自分がどこで働きたいかを見つけていってほしいです。
薬局
薬局に勤める新卒の給料の相場は20万円ほどとなっております。
薬局の給料はその勤めている地域の薬局の売り上げの相場によることが多いので、チェーンの薬局のほうが病院に併設されている薬局よりも給料が良いところが多いです。
昇給制度もあり、職場の多くで年に1回昇給査定があり、そこで査定にパスすれば最高で3万円近く年収を上げることが可能です。
ドラッグストア
薬局とあまり変わらず給料は20万円ほどの職場が多いです。
ドラッグストアは運営している企業の資本や利益の規模によって給料変動する傾向があり、全国展開をしているチェーンのドラッグストアの方が地域展開をしているドラッグストアよりも給料が高めである傾向があります。
ドラッグストアは年に2回昇格査定がある職場が多く、ドラッグストアの売り上げや自身の働き度合いによって年収6万円ほどの増加が見込めます。
昇給査定の基準が薬局などと違って明確になっている企業が多いため、仕事に対するモチベーションを下げずに働くことができます。
病院
病院に勤めている薬剤師の給料は他の場所で働いている薬剤師の給料よりもやや高めに設定されており、初任給の相場はおおよそ22万円ほどとなっています。
なぜ高めの給料かというと、病院薬剤師の場合、シフト制ではあるところが多く、夜勤などもあるからその分手当てがついて高くなっています。
病院薬剤師でも大きな総合病院のほうが小さな病院よりも給料が高いので、より給料が高いほうを望む方は総合病院の薬剤師になるのがおすすめです。
昇給査定では5万円近く年収を上げることが可能です。
企業薬剤師
新卒の給料の平均はおおよそ24万円ほどとなっております。
病院に勤めている薬剤師よりも給料が良い理由は夜勤があるとかではなく、初任給が高い職場が多く含まれているからです。
特に会社の売り上げに関わってくるMRや治験コーディネーター、DIなどで勤めると給料が高くなり、逆に研究職だと前者と比べて給料が低くなる傾向です。
昇給査定も充実しており、年に2~4回ほど昇給査定がある職場が多く、そのため昇格しやすいです。昇給基準も明確であるため昇格しやすいといえ、年収で最大30万円も上昇させることができます。
大手企業が行っていることが多く、福利厚生がしっかりしているので働きやすいともいえます。
そのため薬剤師になった方で多くの給料が貰いたいという方にとっては特におすすめの職だといえます。
新卒でも給料を多く貰うためには
新卒の給料、特に初任給は職に関わらず低いところが多いです。
その中で給料を多く貰いたいという方のためにいくつか覚えておいてほしいですが、
そのポイントとはずばり手当を多く貰うことです。
この手当があるかないかで大きく給料が変わってきますので、どんな手当てがあるのか説明していきます。
家賃手当…会社が家賃を補助してくれる手当、会社によって違うが一般的には5万円ほど
金補助…奨学金の返済の補助を会社がしてくれる手当、一般的には5万円ほど
地域手当…薬剤師が不足している地域につく手当、1万~10万円ほど
この他にも薬剤師手当や通勤手当など、勤める会社によっては多くの手当サービスをしてくれます。
ですので、これらの手当がどれくらい支給されるのかなどを確認しておきましょう。
年間で数十万円ほどの差が出てくるので、すぐ近くの職場のほうが今働いている職場よりも待遇が良かった、ということにならないようにしましょう。
地方の薬剤師は意外と高給
初任給に関わらず、冒頭でもあったように薬剤師は地域での就職のほうが都市部に比べて給料が高いです。
特に地方であればあるほど条件が良く、先ほどの手当が多くつくことが多いです。
薬剤師の給料が良い県1位と2位は福岡県と秋田県なので、そういった情報も就活生は覚えておいてほしいです。
新卒薬剤師でも収入に差がつく
いかがでしたでしょうか。
薬剤師の新卒における給料について説明してきましたが、新卒薬剤師の方はどの職種、どこの職場で働くことにより収入に差がつきます。
また新卒に限らず薬剤師全般の給料に関わってくる手当の部分についても説明したので、それらも参考にしていってほしいです。
薬剤師の給料は年々増加傾向にあり、これからも薬剤師の需要が増えていくとされているので、給料もそれに比例して増加していくと予想されています。
ですので、これから薬剤師を目指す方にもそういった変化などについて知っていってほしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。